みなとまち、悦びをつなぐ場所へ
こころざし
一度体験したら、それ以前にはもう戻れない、悦び。
優れたイノベーションに触れたとき、誰もがその感情を抱きます。
そうした感情を世界に届けるために、株式会社ChromaJeanを設立しました。
私たちは、クロマトグラフィー技術の開発を通じてイノベーションを提供します。
クロマトグラフィーは、薬づくりをはじめとする様々な研究活動に欠かせません。
物質に含まれる成分を見極め、存在する成分の量を知ることができます。
さらにそこから、必要な成分だけを取り出して純化することもできます。
私たちは、この裾野の広い技術分野で、二つの発見を組み合わせています。
一つ目は、これまでに誰もやってこなかった、使いかた。
二つ目は、これまでに誰も思いつかなかった、使いみち。
そして、研究に打ち込む世界中の人々に悦んでいただく準備が整いました。
社名にかけた思い
社名、ChromaJean【クロマジーン】。
この造語には、私たちの事業活動にとって大切な、二つの思いが込められています。
一つ目は、「ジーンズのように誰でも気軽に、毎日使いこなしてもらえるように」。
クロマトグラフィー技術の習得には、長い時間をかけた訓練を必要とします。
それは、熟練者の経験と勘だけが頼りの、難解なワザと見なされてきました。
私たちは、誰でも簡単にクロマトグラフィー技術を使いこなせる仕組みをつくりました。
「特別な日のドレスよりも、毎日のカジュアル」。
丈夫なジーンズを着こなす感覚で、多くの方々に使っていただきたいと願っています。
二つ目は、「ジーンズの語源となった、港町のような存在になれたら」。
新しい文化が出逢い、繋がる場所として、港町にはたくさんの人や物が発着します。
残念ながら今のクロマトグラフィー技術は、開発側の思いだけが片道で出航しています。
私たちは、この分野において開発する人、使う人の悦びを繋げる仕組みをつくりました。
「イノベーションの価値は、参加者の思いを発着させた回数で決まる」。
活気ある港町のように、ヒトやモノやコトを繋げる存在になりたいと願っています。
代表取締役社長CEO
三輪 勝彦
■代表者の主な経歴
国内最大規模の製薬企業、創薬研究部門にて20年以上にわたって分析・精製に従事。クロマトグラフィープロセスをユーザーの視点から追求した仕組み化を実現し、研究活動の生産性向上を視認化して達成。主席研究員としてクロマトグラフィー部門を統括した後、2017年に株式会社ChromaJeanを起業。国内の業界における知名度と人脈を活用して、ユニークな「クロマトグラフィーの仕組み化事業」を設立。
2009年、日本国内における研究会「クロマトユーザー会」を同業他社の友人とともに設立し、その組織の代表者として現在に至る。「日本のクロマトグラフィー専任者が、欧米と同様に価値ある職業であることを示す」ことを設立の趣旨とする。2023年時点では、参加者の業種は医薬にとどまらず、農薬、食品、飲料、化学など分野を問わない構成になっている。ここに装置やカラムメーカーに加え、大学や国の機関からも参加者が増加傾向にある。毎年100人を超える規模で、高度な議論を行う国内有数の活発な研究会へ成長。
薬事日報連載 ディレクターズカット版
・第一回「反骨の研究者、起業家になる ~クロマトグラフィーで創薬を変える~」
・第二回「反骨の研究者、起業家になる ~クロマト工程のイノベーション、3クリックで斬る~」
・第三回「反骨の研究者、起業家になる ~戦力外通知、トラになると決めた日~」
・第四回「反骨の研究者、起業家になる ~書くことへの“恐れ”を知り、それでも書く意義~」
・第五回「反骨の研究者、起業家になる ~やぶれかぶれ・クロマトバカ野郎の逆襲~」
・第六回「反骨の研究者、起業家になる ~劇場型“イノベーション”に、心を削る~」
・連載「反骨の研究者、起業家になる」を終えて 〜薬事日報社様からのおたより〜
・薬事日報連載あとがき「連載を終えて 心の芯にしがみついて離れない想いに気づく」