竹内 隆博 様

Takahiro Takeuchi

帝人ファーマ株式会社
創業化学研究所
分析チームリーダー

全社的なコスト削減の一環として、創薬化学研究所ではクロマト業務の「効率化、生産性向上、コスト削減」を実現できる本プラットフォームに注目しました。フラッシュ精製は合成研究者の聖域とされている部分であり反対の声も多かったものの、組織全体として確実に成果を得ることができると考え、本取り組みを推し進めました。
プラットフォーム導入前は、ケミストによって溶媒選択は多種多様、分取時間は10分～120分とバラツキがありました。今では誰が実施しても約18分で完了するため、１日の実験計画を立てやすくなっています。そして、溶媒やカラムの費用削減や生産性向上といった成果も、当初の期待通りに得ることができ、大変満足しています。今となっては、これまでの前時代的運用には戻れない、組織として「新しい精製の文化」が生まれました。

荻野 悦夫 様

Yoshio Ogino

大鵬薬品工業株式会社
創薬企画推進部
部長

合成法の立案と反応の実行は楽しいですが、精製は億劫だと言う合成化学者がほとんどだと思います。しかしながら、目的物を単離するには精製が必要で、中でもフラッシュ精製は最も汎用的な方法ですが、高回収率かつ高純度サンプルを論理的に得ることは簡単ではありません。
Jeanious One FCはそれを可能とする仕組みとして導入し、カートリッジや溶媒コストへのメリットだけでなく、合成化学者がフラッシュ精製の不安から解放され本分である合成に注力できるため、現場でも活用が広がっています。
また、フラッシュ精製の回収量・純度向上により、収率や分析データなど実験データの質が高まることも期待しています。化学合成反応を正確な実験データとして記録することが、これからのデジタル時代における化学の発展につながると考えています。

斉藤 竜男 様

Tatsuo Saito

東京農業大学
生命科学部　分子生命化学科
准教授

Jeanious One FC導入後は、今まで困難であったジアステレオマーや構造異性体の分離が可能となり、化合物の解析効率が飛躍的に向上しました。また溶出時間が20分以内と短いことから、時間短縮だけでなくフラクション数および溶媒量の削減につながったほか、溶出位置も高精度で予測されているため精製後のフラクション回収も容易になりました。 TLC一枚から手軽に溶出条件が作成できることに加え、サンプルチャージもチャージバンドを気にすることなく行えることから、研究室配属されたばかりの学生でも再現性の良い精製が可能となっており、大変魅力的なプラットフォームだと感じています。